大容量SSDの登場：AIストレージ・ソリューションとNANDフラッシュ

AI推論の急増が大容量ストレージ需要を牽引しています。HDD不足がCSPをニアラインSSDに押しやっています。NANDフラッシュベンダーがQLCの検証と拡張を加速しています。今後はAIでSSD採用が拡大し、エンタープライズSSD需要を後押しします。NANDフラッシュはAIトレーニングに拡大され、技術が多様化します。サプライチェーンがボトルネックに直面し、拡張と革新が必要となってきます。

主なハイライト

• AI推論サービスの爆発的需要：AIアプリケーションの普及が進み、特にAI推論サービス向けの大容量ストレージ需要が高まっています。
• HDDサプライチェーンの課題：従来のHDD生産能力では需要を満たすことができず、供給ギャップが大きくなっています。
• ソリューションとしてのニアラインSSD：CSP事業者はNANDフラッシュに目を向け、AI推論専用に設計されたニアラインSSDを採用しています。
• QLCテクノロジーの採用加速：NANDフラッシュサプライヤーはQLCの検証と拡張を加速しており、その低コストの利点を活かして大容量ニーズに対応しています。
• 今後の動向：より大容量で低コストのSSDがAIストレージに広く採用され、エンタープライズ向けSSDの需要拡大を牽引します。
• NANDフラッシュアプリケーションの多様化：推論だけでなく、NANDフラッシュはAIトレーニング用途にも拡大しており、さまざまな技術陣営が台頭しています。
• サプライチェーンのボトルネック：NANDフラッシュの供給は容量の制約に直面しており、拡張と継続的な技術革新が必要。
• 市場の機会と課題：逼迫するエンタープライズSSDの供給は、NANDフラッシュサプライヤーに機会と課題の両方をもたらします。

目次

第1章 AI推論サービスの台頭で構造変化が見られる大容量ストレージ製品

第2章 HDDの供給不足が拡大し、ニアラインSSDの需要が急増

• エンタープライズSSD価格予測
• HDDとSSDのリードタイム/価格/主流容量

第3章 大容量ニアラインSSDの導入、コストとパフォーマンスがさらに向上

• NANDフラッシュ需要ビットにおけるエンタープライズSSDの割合

第4章 多様なNANDフラッシュアプリケーション：並列トレーニングと推論

第5章 サプライチェーンの課題と展望

• NANDフラッシュ業界全体の設備投資額