世界の通信市場トラッカー (2025年第4四半期):設備投資の抑制が収益改善に寄与し、利益率は約10年ぶりの高水準へ
Global Telco Market Tracker, 4Q25: Capex Restraint Pays Off as Margins Near Decade Highs- 発行日
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概要
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本レポートでは、世界の144社の通信ネットワーク事業者について、2011年第1四半期から2025年第4四半期までの業績を追跡調査し、財務および事業運営に関する詳細な現状分析を提供します。直近の四半期 (2025年第4四半期) に焦点を当て、売上、人件費、設備投資 (CAPEX)、営業費用 (OPEX)、収益性に関するデータを網羅しています。
主な調査結果:
- 2025年第4四半期 の世界の通信事業者の売上は、前年同期比で5.4%増加し、4,813億米ドルに達しました。これは、過去3四半期に見られた安定した成長動向が継続したものです。2025年第4四半期の年率換算ベースでは、売上は前年同期比3.5%増の1兆8,500億米ドルとなりました。上位20社の通信事業者に焦点を当てると、企業別の年間換算売上成長率が最も高かったのは、Etisalat (23.1%増)、Airtel (18.8%増)、SoftBank (9.8%増)、Deutsche Telekom (7.4%増)、KDDI (4.9%増) でした。一方、最も低調な業績を示したのはTelefonica (8.2%減) やCharter (0.6%減) であり、BT (0.2%増) やChina Telecom (0.0%) など成熟市場の事業者は概ね横ばいで推移しました。
- 2025年第4四半期の設備投資は抑制された状態が続き、通信事業者が資本規律、AIを活用した効率化、過去の5G投資の収益化を優先した結果、前年同期比でわずか0.2%増の866億米ドルにとどまりました。年率換算では、設備投資は0.9%減の2,957億米ドルとなり、2年連続で3,000億米ドルの大台を下回りました。企業別に見ると、年換算ベースで設備投資の伸びが最も大きかったのは、Swisscom (40.7%増)、Etisalat (40.5%増)、Airtel (24.4%増)、SoftBank (10.5%増)、Deutsche Telekom (10.3%増) でした。一方、設備投資の減少幅が最も大きかったのは、China Telecom (13.6%減)、Telefonica (12.3%減)、China Unicom (11.5%減)、Reliance Jio (10.8%減)、China Mobile (8.1%減) となっています。
- 通信事業者が自動化、アウトソーシング、国レベルでの事業撤退、AI主導の業務変革イニシアチブを継続した結果、2025年第4四半期の世界の通信業界の従業員数は前年同期比1.9%減の434万人となりました。一方で、賃金インフレ、デジタル人材の争奪戦、および主要市場数カ所における労働組合主導の賃上げにより、従業員1人当たりの年間人件費は6万200ドルに上昇しました。詳細については、別途発行されているTelco Talent Trackerで詳しく取り上げられています。
- 2025年第4四半期は、設備投資の伸びが鈍化し、コストインフレが続いたにもかかわらず、収益性は堅調に推移しました。年率換算EBITマージンは15.7%となり、2025年第3四半期のピークである16.2%からわずかに低下したものの、過去10年以上で最高水準に近い水準を維持しました。通信事業者は、効率性を向上させ、長期的な運用上の複雑さを軽減するため、AI主導の自動化、クラウドネイティブアーキテクチャ、自律的なネットワーク運用、ソフトウェア定義のインフラ管理の導入を継続しています。
- 地域別では、南北アメリカが2025年第4四半期にその優位性を強め、T-Mobile US、AT&T、Verizonの堅調な業績に支えられ、世界の通信売上の36.5%、設備投資の36.3%を占めました。アジアの売上シェアは35.6%に鈍化し、設備投資シェアは32.4%に低下しました。中国の通信事業者がAIやデータセンター分野への投資を積極的に拡大しているにもかかわらず、5G投資一巡後の無線設備やハードウェアへの支出削減幅がそれを上回っており、その結果、設備投資全体としては縮小傾向が続いている点が特徴的です。
目次
- レポートハイライト
- サマリー
- 今後の展望
- 市場概況
- 分析
- 2025年第4四半期までの主要統計データ
- 労働・人材統計
- 通信事業者ランキング
- 企業別詳細分析
- 企業ベンチマーキング分析
- 国別分析
- 企業別・国別分析
- 地域別分析
- 基礎データ
- 加入者数・通信トラフィック分析
- 為替レート
- 調査手法・調査範囲
- レポートについて
世界の通信市場トラッカー (2025年第4四半期):設備投資の抑制が収益改善に寄与し、利益率は約10年ぶりの高水準へ
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