EDITORIAL VIEWGIIの読み(GII編集部)
推計が調査会社で違う理由:3つの仮説
レポートによる金額の差は、売上の計上範囲、対象の用途・速度、成長の前提の違いから生まれている可能性があります。3つの仮説と、サンプル・目次で確かめる点を並べました。
| 違いが出やすい点 | 考えられる違い | サンプル・目次で確かめること |
|---|---|---|
| 売上の計上範囲 | トランシーバー本体だけか、送信機・受信機・トランスポンダーや部品まで含めるかが違う可能性。Global Insight Servicesは送信機・受信機・トランスポンダーまで対象に含める | 市場の定義、製品の一覧、部品と完成品の重複の扱い |
| 対象の用途・ | データセンター(AI)と通信(5G)、100G〜800Gなどの速度を、どこまで含めるかが違う可能性 | 用途別・データレート別の内訳と合計 |
| 成長の前提 | AIデータセンターの投資の速さ、高速品への切り替えの時期、価格の下がり方の想定が違う可能性 | 予測の主な前提とシナリオ、出荷数と単価の推移 |
公開の概要からは、どの仮説が当てはまるかまでは確かめられません。どれも一般的な仮説で、各社の算定方法として確かめた内容ではありません。
数字を選ぶときは、推計の大きさよりも、知りたい用途や速度の内訳があるかを、サンプルの目次で見ます。伸び率は、そのレポートの対象期間と一緒に引用します。
「市場規模」より「シェア」で探されている
GIIのサイトへの検索で目立つのは「光トランシーバー 世界 シェア」「メーカー シェア」で、「市場規模」は上位に入っていません。「市場シェア分析」を題名に入れているのはMordor Intelligenceで、Value Market Research・BCC Researchは、シェアや順位の章を持ちます。サンプルを取り寄せたら、企業別シェアが載っているか、載っていればその対象年・対象市場・算定方法を確かめます。
日本の市場は、日本だけを扱うレポートで
比べた6本のうち5本は、目次の国別の項目で日本を扱っています。日本の市場だけを見るなら、IMARCのレポートが日本の光トランシーバー市場を、フォームファクター・ファイバーの種類・データレート別に扱います。国別の章で日本にどこまで紙幅を割くかは本によって差があるため、取り寄せたサンプルの目次で見比べます。