ITR Market View：運用管理市場2023

本レポートには、運用管理市場の全14分野を対象に、国内58ベンダーへの調査に基づいた2021～2022年度売上げ実績および2027年度までの売上げ予測を掲載しています。

• 運用管理市場全体：SaaS市場の拡大で2022年度は10.6%増の2桁成長、2023年度も好調を維持する見込み
• 製品分野別：2022年度はPC資産管理市場が23.1%増と、14分野のなかで最も高い伸びに

  ※特に記載のない場合、全て売上金額ベース

調査ハイライト

2022年度のAPM市場の売上金額は71億3,550万円、前年度比19.7％増と高い伸びとなりました。市場認知度の向上を背景に、2023年度も同18.4％増と引き続き高い成長が見込まれます。各種システムのWeb化に伴い、顧客接点の品質がビジネスの成果に大きな影響を与えるようになり、APMの重要性が高まっています。同市場のCAGR（2022～2027年度）は18.0％と、好調な伸びを予測しています。

APM市場をパッケージとSaaSの提供形態別に分類すると、SaaS市場の2022年度の売上金額は27億2,400万円であり、パッケージ市場に比べてまだ小さいものの、前年度から42.1％増と急速な成長を示しています。CAGR（2022～2027年度）を比較すると、パッケージ市場が5.6%と堅調であるのに対し、SaaS市場は同31.0%と高く、2025年度にはSaaS市場の売上金額がパッケージ市場を上回ると予想しています。

※APMは、エージェントによるレスポンスタイムの測定などの機能を有し、ITサービスのパフォーマンスの測定、管理、最適化を行ったり、サーバ上で稼動するアプリケーションのパフォーマンスを監視し、性能上の問題検知や修復支援を行ったりする製品・サービスです。

図．APM市場規模推移および予測：提供形態別（2021～2027年度予測）

ITRのコンサルティング・フェローである藤 俊満は、「APMは、主にインターネットを介したアプリケーションサービス提供において、レスポンスなどのパフォーマンスを管理するサービスです。オンプレミス環境では以前から性能容量管理が行われてきましたが、クラウドサービスの利用拡大に伴って、インターネット環境でもパフォーマンス管理が必要になりつつあります。現時点では、企業でのクラウドサービス利用は一部のアプリケーションに限定されていますが、今後、オンプレミス環境のアプリケーションのクラウド移行や置き換えが進むと考えられることから、APM市場は大きく成長すると見ています」とコメントしています。

目　次

第1章　調査レポート概要

• 1-1　調査概要
• 1-2　市場の定義
  • 1-2-1　対象市場
  • 1-2-2　用語解説
  • 1-2-3　年度解説
  • 1-2-4　データ利用上の注意
• 1-3　エグゼクティブ・サマリ

第2章　運用管理市場動向

• 2-1　運用管理市場
  • 2-1-1　市場規模およびベンダーシェア
  • 2-1-2　業種別市場シェア
    • 2-1-2-1　業種別市場シェア
    • 2-1-2-2　ベンダー別市場シェア：製造業
    • 2-1-2-3　ベンダー別市場シェア：流通業
    • 2-1-2-4　ベンダー別市場シェア：金融業
    • 2-1-2-5　ベンダー別市場シェア：通信業
    • 2-1-2-6　ベンダー別市場シェア：サービス業
    • 2-1-2-7　ベンダー別市場シェア：建設業
    • 2-1-2-8　ベンダー別市場シェア：公共・公益
  • 2-1-3　売上規模別市場シェア
    • 2-1-3-1　売上規模別市場シェア
    • 2-1-3-2　ベンダー別市場シェア：年商5,000億円以上
    • 2-1-3-3　ベンダー別市場シェア：年商1,000億～5,000億円未満
    • 2-1-3-4　ベンダー別市場シェア：年商500億～1,000億円未満
    • 2-1-3-5　ベンダー別市場シェア：年商100億～500億円未満
    • 2-1-3-6　ベンダー別市場シェア：年商10億～100億円未満
    • 2-1-3-7　ベンダー別市場シェア：年商10億円未満
  • 2-1-4　製品分野別市場シェア
  • 2-1-5　分野別市場シェア
    • 2-1-5-1　分野別市場シェア
    • 2-1-5-2　システム運用管理
    • 2-1-5-3　ITサービス管理
  • 2-1-6　提供形態別市場シェア
  • 2-1-7　運用管理パッケージ市場シェア
    • 2-1-7-1　パッケージ市場規模およびベンダーシェア
    • 2-1-7-2　分野別パッケージ市場シェア
  • 2-1-8　SaaS型運用管理市場シェア
    • 2-1-8-1　SaaS型市場規模およびベンダーシェア
    • 2-1-8-2　分野別SaaS型市場シェア
• 2-2　保守を含む運用管理市場
• 2-3　調査結果総括

第3章　製品分野別市場動向

• 3-1　製品分野別市場規模推移およびベンダーシェア
  • 3-1-1　イベント管理市場
  • 3-1-2　ネットワーク管理市場
  • 3-1-3　サーバ管理市場
  • 3-1-4　DBMS管理市場
  • 3-1-5　APM市場
  • 3-1-6　ジョブ管理市場
  • 3-1-7　ストレージ管理市場
  • 3-1-8　バックアップ／リカバリ市場
    • 3-1-8-1　バックアップ／リカバリ市場
    • 3-1-8-2　データ・バックアップ市場
    • 3-1-8-3　イメージ・バックアップ市場
    • 3-1-8-4　バックアップ・アプライアンス市場
  • 3-1-9　クラウド管理市場
  • 3-1-10　運用自動化市場
  • 3-1-11　サービスデスク／インシデント管理市場
  • 3-1-12　IT資産管理市場
  • 3-1-13　変更／構成管理市場
  • 3-1-14　PC資産管理市場
• 3-2　製品分野別市場分析
  • 3-2-1　システム運用管理分野
  • 3-2-2　ITサービス管理分野

第4章　市場予測

• 4-1　市場予測の前提条件
• 4-2　運用管理市場予測（～2027年度）
• 4-3　製品分野別運用管理市場予測（～2027年度）
• 4-4　提供形態別運用管理市場予測（～2027年度）

第5章　ベンダー・プロファイル

• 5-1　ベンダー・プロファイルの見方
• 5-2　Amelia Japan株式会社
• 5-3　Apptio株式会社
• 5-4　arcserve Japan合同会社
• 5-5　Datadog Japan合同会社
• 5-6　Druva合同会社
• 5-7　New Relic株式会社
• 5-8　NTTテクノクロス株式会社
• 5-9　OpsRamp
• 5-10　OrangeOne株式会社
• 5-11　Rubrik Japan株式会社
• 5-12　ServiceNow Japan合同会社
• 5-13　Splunk Services Japan合同会社
• 5-14　株式会社Zendesk
• 5-15　株式会社アイ・エス・ティ
• 5-16　アイビーシー株式会社
• 5-17　株式会社アクティファイ
• 5-18　アクロニス・ジャパン株式会社
• 5-19　アトラシアン株式会社
• 5-20　アルファス株式会社
• 5-21　株式会社インターコム
• 5-22　ヴィーム・ソフトウェア株式会社
• 5-23　ヴイエムウェア株式会社
• 5-24　株式会社エイチシーエル・ジャパン
• 5-25　エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社
• 5-26　エムオーテックス株式会社
• 5-27　クエスト・ソフトウェア株式会社
• 5-28　クオリティソフト株式会社
• 5-29　株式会社クライム
• 5-30　株式会社クレオ
• 5-31　株式会社クロスビート
• 5-32　サイオステクノロジー株式会社
• 5-33　サイバートラスト株式会社
• 5-34　シスコシステムズ合同会社
• 5-35　株式会社情報工房
• 5-36　住友電工情報システム株式会社
• 5-37　セイ・テクノロジーズ株式会社
• 5-38　ソーラーウインズ・ジャパン株式会社
• 5-39　タニウム合同会社
• 5-40　デル・テクノロジーズ株式会社
• 5-41　日本電気株式会社
• 5-42　日本アイ・ビー・エム株式会社
• 5-43　日本エクセム株式会社
• 5-44　日本オラクル株式会社
• 5-45　日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社
• 5-46　日本マイクロソフト株式会社
• 5-47　株式会社野村総合研究所
• 5-48　株式会社はてな
• 5-49　バラクーダネットワークスジャパン株式会社
• 5-50　株式会社ハンモック
• 5-51　株式会社日立システムズ
• 5-52　株式会社日立製作所
• 5-53　富士通株式会社
• 5-54　ベリタステクノロジーズ合同会社
• 5-55　マイクロフォーカスエンタープライズ株式会社
• 5-56　ユニアデックス株式会社
• 5-57　株式会社ユニリタ
• 5-58　レッドハット株式会社
• 5-59　株式会社ワイドテック