国内SD-WAN市場予測,2023年~2027年 |
出版日: 2023年08月28日
発行: IDC
ページ情報: 和文 13 Pages
納期: 即納可能
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本調査レポートは,国内SD-WAN市場に関する2023年~2027年の市場予測と今後の展望を提供する。従業員のオフィス回帰が進み,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大(コロナ禍)で定着したWeb会議を始めとするさまざまなSaaS(Software as a Service)アプリケーションのトラフィックが企業拠点内に持ち込まれたことで,WANの負荷が増大している。さらに,コロナ禍前からのITシステムのクラウドマイグレーションやSaaS移行も相まって,ネットワーク運用の複雑性が高まり,企業のIT部門は,業務システム利用における従業員のデジタル体験をエンドツーエンドで確保することがますます困難になりつつある。SD-WANは,従業員規模を問わず多くの企業にとって,こうした課題に対処するための有力な選択肢となっている。「拠点トラフィックの増大というユーザー企業が認識しやすい課題に,費用対効果を高く対処できるローカルブレイクアウトは,SMB(Small and Medium-sized Business:中堅中小企業)だけでなく大企業でも注目され,短期的にSD-WAN市場の成長を牽引している。今後,SD-WAN市場がさらに成長するためには,大企業を中心とする,デジタルファースト時代に適した企業ネットワークを再構築する需要の獲得が不可欠である。SD-WANベンダーやマネージドサービス事業者は,SD-WAN導入の便益はWANの性能強化に留まらず,ビジネスアジリティの向上とデジタル戦略の実行にまで及ぶことを,先進顧客の成功事例をもって訴求することが重要なアプローチとなる」とIDC Japan,Infrastructure & Devicesのシニアマーケットアナリストである水上 貴博は述べている。