本調査レポートは,国内通信サービス市場に関する2023年~2027年の市場予測と今後の展望を提供する。2022年の国内通信サービス市場は,前年に引き続きL3ベストエフォート型WANとイーサネット専用線が他のサービス種別よりも高い成長を遂げたものの,成長率は前年に比べ低下した。パブリッククラウド接続用途WANサービス,5G回線数,IoT通信サービスは高い成長率を維持している。今後は,クラウドシフトや業務効率化,デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展などを背景に,IoT端末の増加とトラフィックの増大に対処するための回線需要が継続し,市場は堅調に成長すると予測する。「WANサービス市場では,通信事業者はクラウドサービスへの旺盛な需要からさらなる成長が見込まれるデータセンター間接続に注力し,収益機会を掴むべきである。IoT(Internet of Things)通信サービスでは,高度な冗長化に対応したモバイル回線がアクセス回線の新たな選択肢となる。IoTソリューションを提供する事業者は,冗長化されたモバイル回線をソリューションに組み込み,ユーザーの信頼性への要件にモバイル回線の優位性を生かしつつ応えることによって,案件の獲得を目指すべきである」と,IDC Japan,Infrastructure & Devicesのシニアマーケットアナリストである水上 貴博は述べている。
IDC Market Forecast Figure
エグゼクティブサマリー
ITサプライヤーへの提言
市場予測
- 法人向けWANサービス市場予測
- パブリッククラウド接続用途WANサービス市場予測
- モバイル通信サービス市場予測
- 5G通信サービス市場予測
- MVNO通信サービス市場予測
- 法人向けワイヤレスIoT通信サービス市場予測
- 固定ブロードバンドサービス市場予測
- VoIPサービス市場予測
- 固定音声/ISDNサービス市場予測
- 法人インターネット接続サービス市場
市場の変化
- 促進要因と阻害要因
- 促進要因
- クラウドサービス利用のさらなる拡大と浸透
- 変革に向けた取り組みの再開
- モバイルデータ利用の増加
- 阻害要因
- 市場動向ハイライト
- 広帯域需要の高まり
- モバイル回線冗長化の進展
- 5G SAの拡大
- 前回予測からの変更
市場定義
- 法人向けWANサービス
- ブロードバンド,VoIP,固定音声/ISDN,モバイル通信サービス,法人向けIoT通信サービス
- 法人インターネット接続サービス
- 個人/法人の区分
調査方法
関連調査
List of Tables (10)
- 国内法人向けWANサービス市場 セグメント別 回線数および売上額予測、2021年~2027年
- 国内パブリッククラウド接続用途WANサービス市場 売上額予測、2021年~2027年
- 国内モバイル通信サービス市場 セグメント別 回線数およびエンドユーザー支出額予測、2021年~2027年
- 国内5G通信サービス市場 回線数予測、2021年~2027年
- 国内MVNO通信サービス市場 回線数およびエンドユーザー支出額予測、2021年~2027年
- 法人向けワイヤレスIoT通信サービス市場 回線数およびエンドユーザー支出額予測、2021年~2027年
- 国内固定ブロードバンドサービス市場 セグメント別 回線数およびエンドユーザー支出額予測、2021年~2027年
- 国内VoIPサービス市場 セグメント別 番号数およびエンドユーザー支出額予測、2021年~2027年
- 国内固定音声/ISDNサービス市場 セグメント別 回線数およびエンドユーザー支出額予測、2021年~2027年
- 国内法人インターネット接続サービス市場 セグメント別 回線数および支出額予測、2021年~2027年
List of Figures (4)
- 国内法人向けWANサービス市場 売上額
- 国内L2/L3閉域網、インターネットVPNサービスおよびイーサネット専用線 回線数予測、2021年~2027年
- 国内法人向けWANサービス市場 前回の売上額予測(2022年4月)との比較、2018年~2027年
- 国内5G通信サービス市場 前回の回線数予測(2022年4月)との比較、2020年~2027年