本調査レポートは,2022年の国内WANサービス市場に関するベンダーシェアとベンダー動向を分析している。レガシー専用線を除くWANサービスの市場全体を見ると,2022年の売上額は前年から横ばいとなった。事業者別で見ると,売上額の上位3社はNTTコミュニケーションズ,KDDI,ソフトバンクであり,各社共に前年と同程度のシェアを維持した。WANサービス種別で見ると,売上額では依然としてL2帯域確保およびL3帯域確保が全体の大部分を占めますが,どちらのセグメントも回線数と売上額は共に前年から横ばいとなった。一方,マネージドインターネットVPNとイーサネット専用線は,売上額の前年比成長率において他のセグメントを上回った。
IDC Japan,Infrastructure & Devicesのリサーチマネージャーである山下 頼行は,「マルチクラウド化の進展が,パブリッククラウドサービスへのネットワーク接続形態の変化をもたらし,マルチクラウド接続サービスを提供する事業者の新たな事業機会となっている。また,インターネット接続では,イーサネット専用線などを用いた帯域確保型のアクセスについて,これまで一般的であった本社やデータセンターからの接続だけでなく,各拠点から接続する事例が出始めている。SIer(Systems Integrator)や通信事業者は,こうした変化を自らの事業機会とすべきである」と述べている。
IDC Market Share Figure
エグゼクティブサマリー
ITサプライヤーへの提言
- SIer,通信事業者の販売企画/販売担当者へ向けた提言
- SIer,通信事業者の製品/サービスの企画または開発担当者へ向けた提言
市場シェア
- WANサービス市場シェア
- L2帯域確保市場シェア
- L3帯域確保市場シェア
- L2ベストエフォート市場シェア
- L3ベストエフォート(ワイヤレスを除く)市場シェア
- イーサネット専用線市場シェア
- マネージドインターネットVPN市場シェア
注目すべきベンダー
- NTTコミュニケーションズ
- NECネクサソリューションズ
- Coltテクノロジーサービス
市場の変化
- 市場動向ハイライト
- 企業ネットワークにおけるクラウド接続構成の変化
- 中継系通信事業者の,新たな法人向けインターネット接続サービスの提供拡大
調査方法
市場定義
関連調査
List of Tables (7)
- 国内WANサービス市場 事業者別 回線数/売上額、2021年~2022年
- 国内L2帯域確保市場 事業者別 回線数/売上額、2021年~2022年
- 国内L3帯域確保市場 事業者別 回線数/売上額、2021年~2022年
- 国内L2ベストエフォート市場 事業者別 回線数/売上額、2021年~2022年
- 国内L3ベストエフォート市場 事業者別 回線数/売上額、2021年~2022年
- 国内イーサネット専用線市場 事業者別 回線数/売上額、2021年~2022年
- 国内マネージドインターネットVPN市場 事業者別 回線数/売上額、2021年~2022年
List of Figures (14)
- 国内WANサービス市場 ベンダー別 売上額シェア、2022年
- 国内WANサービス市場 事業者別 回線数シェア、2022年
- 国内L2帯域確保市場 事業者別 売上額シェア、2022年
- 国内L2帯域確保市場 事業者別 回線数シェア、2022年
- 国内L3帯域確保市場 事業者別 売上額シェア、2022年
- 国内L3帯域確保市場 事業者別 回線数シェア、2022年
- 国内L2ベストエフォート市場 事業者別 売上額シェア、2022年
- 国内L2ベストエフォート市場 事業者別 回線数シェア、2022年
- 国内L3ベストエフォート市場 事業者別 売上額シェア、2022年
- 国内L3ベストエフォート市場 事業者別 回線数シェア、2022年
- 国内イーサネット専用線市場 事業者別 売上額シェア、2022年
- 国内イーサネット専用線市場 事業者別 回線数シェア、2022年
- 国内マネージドインターネットVPN市場 事業者別 売上額シェア、2022年
- 国内マネージドインターネットVPN市場 事業者別 回線数シェア、2022年