Abstract :概要
本調査レポートは、国内クラウド型仮想WAN市場や、DCインターコネクト型WAN市場についての定性的な分析を提供します。近年、パブリッククラウドの内部にグローバルに仮想的なネットワークを構築し、外部拠点も含めて動的にルーティングできるサービスが登場しています。多くの場合、各国のクラウド設備に仮想SD-WANアプライアンスをデプロイする環境を併せて用意し、ローカルなSD-WAN網との接続を可能にしています。データセンター事業者や独立系の事業者なども、グローバルなバックボーンネットワークとSD-WANを組み合わせた類似のサービスを提供しています。こうしたサービスは、特に国際区間のネットワークサービスにおいて通信事業者に脅威を与え、一方では通信事業者やSIer(Systems Integrator)に新たな事業機会を生み出しています。
本「世界各地に自社のデータセンターを保有する通信事業者は、自社データセンターの競争力維持のため、クラウド接続可能なDCインターコネクト型WANや仮想SD-WAN機器デプロイ環境をサービス化すべきある。また、ネットワーク構築の分野で、これまで国内でのビジネスが主であったSIerは、クラウド型仮想WANと仮想SD-WAN機器デプロイ環境サービスの出現によって参入障壁の下がったグローバルなネットワーク構築支援ビジネスを強化すべきである」とIDC Japan コミュニケーションズのリサーチマネージャーである山下 頼行は述べています。
Table of Contents:目次
- Executive Snapshot
- Figure: Executive Snapshot:2022年 国内クラウド型仮想WAN市場動向分析
- 市場開拓と市場動向
- はじめに
- クラウド型仮想WAN/DCインターコネクト型WANの一般的な構造
- Figure: クラウド型仮想WANとSD-WANなどを用いた企業ネットワークの構造
- Figure: DCインターコネクト型WANとSD-WANなどを用いた企業ネットワークの構造
- Table: クラウド型仮想WAN/DCインターコネクト型WANの主なベンダー
- クラウド型仮想WAN/DCインターコネクト型WANのユーザー種別ごとの潜在需要の高さ
- Table: ユーザー種別によるクラウド型仮想WANの潜在需要の強さ
- Table: ユーザー種別によるデータセンター間WANの潜在需要の強さ
- 市場の反応
- 今後の展望
- 主要ベンダー/サービス事業者の動向
- パブリッククラウドサービス事業者
- Amazon Web Services(AWS)
- Google Cloud
- Microsoft Azure
- データセンター事業者またはDCインターコネクト型WANを提供する事業者
- エクイニクス
- MCデジタル・リアルティ
- メガポート
- SD-WAN、クラウド型セキュリティ、WANを一体的に提供する事業者
- ITサプライヤーへの提言
- 通信事業者の製品/サービスの企画または開発担当者へ向けた提言
- 通信事業者の販売企画/販売担当者へ向けた提言
- SIerの製品/サービスの企画または開発担当者へ向けた提言
- 参考資料
- 関連調査
- Synopsis
List of Tables (3)
- クラウド型仮想WAN/DCインターコネクト型WANの主なベンダー
- ユーザー種別によるクラウド型仮想WANの潜在需要の強さ
- ユーザー種別によるデータセンター間WANの潜在需要の強さ
List of Figures (3)
- Executive Snapshot:2022年 国内クラウド型仮想WAN市場動向分析
- クラウド型仮想WANとSD-WANなどを用いた企業ネットワークの構造
- DCインターコネクト型WANとSD-WANなどを用いた企業ネットワークの構造