クラウドAIの展望（2026年）：北米のハイパースケーラーがGPUとASICを標的とする

北米のクラウド大手企業は設備投資を大幅に拡大しており、今後2年間でAIインフラへの投資がピークに達することを示しています。大規模かつ長期的な戦略へ移行する中で、ハイエンドGPUラックに注力し、自社開発のAI専用ASIC開発を加速させることで、市場での主導権確保とAIサーバーの急速な成長を推進しています。

サンプルプレビュー

主なハイライト：

• AI投資の加速：主要な北米CSP（クラウドサービスプロバイダー）は設備投資を大幅に増額し、大規模かつ長期にわたるAIインフラ戦略へ移行しています。この勢いは今後数年間継続すると見込まれます。
• GPUラックへの集中投資：投資はハイエンドNVIDIA GPUラックソリューション（GB/VRシリーズ）に集中しており、北米プロバイダーが主導的なシェアを占めています。AMDも競合ソリューションを導入しています。
• カスタムASICの台頭：依存度低減とコスト効率向上のため、Google、AWS、Metaなどの大手企業は自社開発のAI向けASIC開発を加速し、技術的自律性を高めています。
• 堅調な市場見通し：GPUとASICの二つの投資経路、および新興の国家主導型AIプロジェクトに牽引され、AIサーバーの出荷台数増加は上方修正が続くと予測されています。

目次

第1章 CSPの設備投資見通しは2025年に向けて再び上方修正、投資の勢いは2026年も堅調に推移

• 2026年の世界の主要CSPの平均設備投資額増加率

第2章 2026年にGB300およびVR200 GPUラック出荷の成長を牽引する北米の主要CSP5社

• 北米の上位5社のCSPが2026年までにGBおよびVRラックの総出荷量で優位に立つと予想され、オラクルが最大のシェアを獲得

第3章 AIチップの自給自足がトレンドとなり、米国のCSPは自社ASIC開発を加速させ、主要技術の管理を強化している

• CSPはコンピューティングの自立性と差別化競争力を高めるためにAI ASICの開発を強化