市場調査レポート
商品コード
1460839

携帯電話基地局及び周辺部材市場の現状と将来予測 2023年版

出版日: | 発行: MCA Inc. | ページ情報: 和文 210 pages | 納期: 即日から翌営業日

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携帯電話基地局及び周辺部材市場の現状と将来予測 2023年版
出版日: 2024年04月08日
発行: MCA Inc.
ページ情報: 和文 210 pages
納期: 即日から翌営業日
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概要

■調査概要

セルラーキャリア各社の2022年度決算をみると、各社の設備投資額はNTTドコモが5,466億円、KDDI(au)のモバイルは3,380億円、ソフトバンクの移動通信が3,475億円、楽天モバイルは2,952億円となり、2021年度に比べ、NTTドコモと楽天モバイルは微減、KDDI(au)が縮小、ソフトバンクは微増となった。UQコミュニケーションズとWireless City Planningを含めたモバイルキャリア各社の設備投資合計は1兆5,463億円となり、投資総額自体は微減となっている。2023年度以降、ソフトバンクと楽天モバイルによる投資抑制の影響から、国内キャリア各社による投資額も縮小し、2026年度は1兆2,100億円にまで縮小する見込みである。

機器市場に関し、無線機市場はKDDI(au)の5G展開、楽天モバイルの4G/5G展開が盛況となった。第1位のエリクソン・ジャパン、第2位のサムスン電子ジャパンはKDDI(au)の旺盛な5G展開による影響が大きい。第3位のNECはNTTドコモでの堅調さ、楽天モバイルでの5G展開が奏功している。ノキアソリューションズ&ネットワークスも楽天モバイルによる恩恵を受け、富士通、AirspanNetworks、KMWと続く。また、附帯設備は無線機に比べ、市場規模が小さいため、投資の浮き沈みの影響を受けにくい状況にある。エンジニアリング(通信建設)は投資額よりも、キャリア各社の基地局計画に大きな影響を受け、2022年度はLTE周波数のNR化工事が多かったため、大手エンジ3社の業績は若干の落ち込みをみせた。

本調査企画は基地局及び周辺部材市場の現状やキャリアのインフラ戦略について、キャリアやベンダ、エンジ会社などへの多面的な取材を通じ、実態を把握し、予測することを目的としている。キャリアのインフラ戦略及び投資動向以外に、無線機やアンテナ、ケーブル、電源、蓄電池といった周辺部材、エンジニアリング市場の実態を明らかにする。

■調査対象

  • キャリア
    • NTTドコモ
    • KDDI(au)
    • ソフトバンク
    • 楽天モバイル
    • UQコミュニケーションズ
    • Wireless City Planning
  • ベンダ
    • 無線機
      • エリクソン・ジャパン
      • サムスン電子ジャパン
      • NEC
      • ノキアソリューションズ&ネットワークス
      • 富士通
      • エアースパン・ジャパン
      • KMW
    • アンテナ
      • 電気興業
      • 日本電業工作
      • コムスコープ・ジャパン
      • Tongyu Communication
      • 日本アンテナなど
    • ケーブル
      • フジクラ・ダイヤケーブル
      • コムスコープ・ジャパン
      • プロテリアル(旧日立金属)など
    • 電源
      • GSユアサ
      • 華為技術日本
      • デルタ電子
      • 新電元工業
      • オリジンなど
    • 蓄電池
      • GSユアサ
      • パナソニック
      • 華為技術日本
      • エナーシス ジャパンなど
    • エンジニアリング会社
      • コムシスホールディングス(日本コムシス、サンワコムシスエンジニアリングなど)
      • エクシオグループ
      • ミライト・ワン
      • 京セラコミュニケーションシステム
      • ドコモCS
      • KDDIエンジニアリング
      • SBエンジニアリング
      • 楽天モバイルエンジニアリング
      • 楽天モバイルインフラソリューション
      • レンドリース・ジャパンなど

■調査目次

  • はじめに
  • ◆調査背景
  • ◆調査対象

1.モバイルキャリアの現状

  • 1-1. 契約者数・業績・ARPU推移と予測(2021〜2026年度)
  • 1-2. 設備投資額推移と予測(2021〜2026年度)
  • 1-3. 基地局数推移と予測(2021〜2026年度)
  • 1-4. 通信方式別基地局数推移と予測(2021〜2026年度)
  • 1-5. 現状の周波数帯保有状況
  • 1-6. 周波数帯別基地局数推移と予測(2021〜2026年度)
  • 1-7. 700M/1.7G/2.3G/3.4GHz帯などの現況
  • 1-8. 基地局投資額推移と予測(2021〜2026年度)

2.注目すべきキーワード

  • 2-1. キャリア各社の5Gの取り組みと現状
  • 2-2. Open RAN/vRANの動向
  • 2-3. Beyond 5G/6Gの動向
  • 2-4. シェアリングの動向
  • 2-5. カーボンニュートラルの動向
  • 2-6. 3Gサービスの終了

3.基地局関連機器・部材の動向とベンダシェア

  • 3-1. 無線機
    • 3-1-1. 市場動向
    • 3-1-2. 無線機の動向・特長
  • 3-2. アンテナ
    • 3-2-1. 市場動向
    • 3-2-2. アンテナの動向・特長、主要製品の主な仕様
  • 3-3. ケーブル
    • 3-3-1. 市場動向
    • 3-3-2. ケーブルの動向・特長、主要製品の主な仕様
    • 3-3-3. キャリア別ベンダシェア(金額)
  • 3-4. 電源
    • 3-4-1. 市場動向
    • 3-4-2. 電源の動向・特長、主要製品の主な仕様
    • 3-4-3. キャリア別ベンダシェア(金額)
  • 3-5. 蓄電池
    • 3-5-1. 市場動向
    • 3-5-2. 蓄電池の動向・特長、主要製品の主な仕様
    • 3-5-3. キャリア別ベンダシェア(金額)

4.エンジニアリングの動向とエンジニアリング会社シェア

  • 4-1. エンジニアリング
  • 4-2. 基地局工事体制・形態
  • 4-3. キャリア別エンジニアリング会社シェア(金額)

5.モバイルキャリア戦略及び基地局市場・部材市場の総括と将来予測

  • 5-1. モバイルキャリア各社のインフラ戦略総括
  • 5-2. 通信方式別投資額の推移と予測(2021〜2026年度)
  • 5-3. 基地局投資額の内訳推移と予測(2021〜2026年度)
  • 5-4. 基地局市場の総括と将来動向
  • 5-5. 基地局部材市場の総括と将来動向
  • 5-6. エンジニアリング市場の総括と将来動向