ソフトウェア定義セキュリティ市場の成長、動向、予測（2023年～2028年）

ソフトウェア定義セキュリティ市場は、予測期間（2022年～2027年）にCAGR33.81%で成長すると予想されています。

ソフトウェア定義セキュリティは、クラウドのサービスを利用するIT環境で活用されます。そのため、新しいデバイスがクラウド環境に入るたびに、ソフトウェア定義のセキュリティ・プロトコルによって自動的にマスクされ、管理されます。ソフトウェア定義セキュリティシステムは、従来のセキュリティモデルと比較して、コスト効率が高く、わかりやすいのが特徴です。

主なハイライト

• Software-Defined Storage（SDS）は、エンタープライズストレージ市場で動向となっている新しい技術の1つです。SDSは、ソフトウェアがそれぞれのハードウェアから分離された大きなエコシステムの一部であり、必要なストレージの量に応じてインストールされたハードウェアを自由に選択できることを明らかにします。SDSは、パフォーマンスと柔軟性を向上させながら、コスト削減を可能にします。このように、企業は徐々にSoftware-Defined Storageへとシフトしています。
• 複数の協会が、エンドユーザー業界全体でSDSがどのように採用されるかを形成しており、そのほとんどが主要ベンダーと直接つながっていて、同様の取り組みを行っています。ストレージネットワーク産業協会（SNIA）は、エンタープライズストレージ業界の標準を設定しています。既存のストレージベンダーには、IBM、Dell EMC、NetApp、そしてAtlantis ComputingやFalcon Starのような新興のプレーヤーが含まれます。NetApp、IBM、RedHatのようにソフトウェアを提供するベンダーもいれば、HPEやDell EMCのようにハイパーコンバージド・ソリューションを提供するベンダーもいます。Ciscoのように、ハードウェアを提供し、SDSソフトウェアベンダーと提携しているところもあります。
• また、さまざまなプラットフォームでSDSを活用することで、消費者の選択に不可欠な特性として、インテグラビリティが促進されました。2021年10月、NetAppはAstro DatastoreにKubernetesネイティブのデータサービス統合を導入し、Kubernetes上のアプリケーションの管理を簡素化したい顧客にKubernetesネイティブの共有ファイルサービスを提供します。また、同ベンダーはGoogle VMware EngineでNetApp Cloud Volume Servicesをネイティブサポートし、Google Cloud Platformとの関係を拡大しました。
• パンデミック期間中、Software-Defined Storageは、顧客基盤を急速に拡大し、トップラインの成長を加速させる上で、非常に貴重な存在であることが証明されました。COVID-19期間中、ストレージの成長は衰えなかったもの、Kubernetesコンテナベースのデータ管理を拡張できなかった企業では、プラットフォーム全体の統合機能を実現するための開発が常に行われています。

ソフトウェア定義セキュリティの市場動向

クラウドによるソフトウェア定義セキュリティの推進

• 情報セキュリティの専門家の多くが、クラウドのセキュリティは限定的であると見なしていた数年前から、大きな転換が起きています。クラウドは現在、セキュリティ・ポスチャーのトレードオフの可能性ではなく、変革の可能性があると考えられており、サイバー脅威の増大とネットワークの接続の拡大から利益を得てきたセキュリティ・ハードウェアやインフラのプレーヤーが脅かされています。クラウドは、セキュリティの変革の原動力となる可能性があります。
• クラウド・インフラは、特に水平方向や垂直方向のスケールとセキュリティに関連する、新たな需要の高まりに合わせて設計されるようになりつつあります。クラウド環境では、場所による制限や制約を受けることなく、世界かつシームレスに展開できるソフトウェアやサービス中心のセキュリティ・ソリューションが頻繁に採用されるようになるでしょう。
• さらに、デジタル化によってクラウド配信の圧力が高まり、IT部門はより多くのソフトウェアやサービスを利用するようになり、ハードウェアで定義されたトレードオフの関係から離れることになるでしょう。この要因は、バイヤーの統合とコモディティ化と相まって、ソフトウェア定義の能力を備えたインフラストラクチャー・アズ・ア・サービス（IaaS）とマネージドサービスプロバイダーを、従来のハードウェアベンダーよりもはるかに強力なものにすることでしょう。このような背景から、Software-Definedテクノロジーは今後数年間で成長すると予想されています。

アジア太平洋地域がソフトウェア定義セキュリティ市場で最も急速にシェアを拡大

• アジア太平洋地域では、さまざまな企業で非構造化データの量が急速に増加しており、オンプレミスだけでなく、クラウド環境にも保存されています。また、同地域ではIoTの普及に伴い、エッジで生成されるデータも急速に増加しています。これらの要因から、信頼性と安全性に優れたスケーラブルなストレージアーキテクチャが支持されています。
• 中国やインドなどの高密度な国々では、依然としてストレージを従来のハードウェアに依存しており、技術的な変化に対応するためのデジタル変革が必要なため、この地域はソフトウェア定義ストレージ（SDS）ベンダーにとって有利なビジネスとなります。
• ファーウェイを通じて中国でSDSを提供している米国の著名なベンダー、ファルコンストアは、中国などアジア全域の顧客／企業はITサービスにとって最大の潜在市場の1つであり、新しいストレージへのシフトに前向きであると報告しています。シフトの傾向は主に、データ保護、リカバリ、仮想・非仮想リソースの統合といった課題に対応するためでした。
• 特に、Facebook、Google、Amazon Web Services（AWS）、Alibaba Cloudなどの超大規模かつ国際的なデジタルメディアコンテンツプロバイダやパブリッククラウドサービスプロバイダは、過去数年間、大規模なプラットフォームを構築してアジア地域、特に香港のデータセンター容量の取り込みを大幅に強化し、リモートストレージサービスの需要を押し上げる基本となってきました。

ソフトウェア定義セキュリティ市場の競合他社分析

サイバー脅威の発生により、各国政府や各業界がサイバー空間への投資を拡大しているため、ソフトウェア定義セキュリティ市場は非常に断片的なものとなっています。投資の増加により、多くの新規参入企業が低価格でソリューションを提供し、市場の競争力を高めています。主なプレイヤーとしては、IBM Corporation、Intel Corporation、EMC Corporation、Cisco Systems Inc.などが挙げられます。これらのプレイヤーは、増加する市場の需要に対応するため、常に製品提供の革新とアップグレードを行っています。

• 2021年10月にNetAppは、Spot Securityのリリースを発表しました。同社によると、このソリューションは、AIによる異常検知、脅威の優先順位付け、修復支援を用いて、クラウド、インフラ、アプリケーションのデータ、ネットワークトラフィック、ユーザーの行動を分析し、セキュリティを確保することができると推測されます。Azure、Google Cloud、AWSにVMやKubernetesアプリケーションをインストール・保守するための迅速なインフラプロビジョニングを実現するソリューション「NetApp Spot」に、「Spot Security」が追加されました。
• 2021年4月：IBM Corp.は、コンテナネイティブなソフトウェア定義ストレージを発表し、アプライアンスによるハイパーコンバージドインフラ市場への進出を発表しました。また、同事業では、ESS 5000サブシステムをオーバーホールし、ストレージ容量を10％増やし、読み込み速度が従来の2倍になった新しいESS 3200アレイをリリースします。
• 2021年3月統合セキュリティ、オペレーション、公共安全、ビジネスインテリジェンスソリューションのリーディングプロバイダーであるGenetec Inc.は、同社の主要な統合セキュリティプラットフォームの新エディションである「Security Center 5.10」をリリースしました。この重要な新アップデートでは、特に、より多くのシステムコンポーネントがクラウドで機能するようになり、クラウドとオンプレミスのセキュリティシステムの間のギャップが狭まりました。

その他の特典。

• エクセル形式の市場予測（ME）シート
• 3ヶ月間のアナリストサポート

目次

第1章 イントロダクション

• 調査の前提条件と市場の定義
• 調査対象範囲

第2章 調査手法

第3章 エグゼクティブサマリー

第4章 マーケットインサイト

• 市場概要
• 業界利害関係者分析
• 市場促進要因
  • 迅速なレスポンスとセキュリティ強化への要求
  • クラウドサービス導入の増加
• 市場抑制要因
  • 仮想化環境におけるセキュリティ意識の欠如
  • 業界標準の欠如
• 業界の魅力- ポーターのファイブフォース分析
  • 新規参入業者の脅威
  • 買い手の交渉力
  • 供給企業の交渉力
  • 代替品の脅威
  • 競争企業間の敵対関係
• COVID-19の市場影響度評価

第5章 市場セグメンテーション

• タイプ別
  • ブロック
  • ファイル
  • オブジェクト
  • ハイパーコンバージドインフラストラクチャー
• 企業規模別
  • 中堅・中小企業
  • 大企業
• エンドユーザー別
  • BFSI
  • 通信・IT
  • 政府機関
  • その他のエンドユーザー
• 地域別情報
  • 北米
  • 欧州
  • アジア太平洋地域
  • 南米
  • 中東地域

第6章 競合情勢

• 企業プロファイル
  • IBM Corporation
  • Oracle Corporation
  • Netapp Inc.
  • Huawei Technologies Co. Ltd
  • Fujitsu Limited
  • Genetec Inc.
  • VMWare Inc.（Dell Inc.）
  • Hitachi Vantara Corp.
  • Pure Storage Inc.
  • Promise Technology Inc.
  • FalconStor Software Inc.

第7章 投資分析

第8章 市場の展望

The software-defined security market is expected to register a CAGR of 33.81% during the forecast period (2022-2027). Software-defined security is utilized in IT environments that use services of the cloud. Therefore, every time a new device enters the cloud environment, it is automatically masked and managed by the software-defined security protocol. Software-defined security systems are cost-effective and straightforward compared to traditional security models.

Key Highlights

• Software-defined storage (SDS) is one of the new technologies trending in the enterprise storage market. SDS is part of a larger ecosystem where the software is separated from its respective hardware, revealing the freedom to choose installed hardware depending on the amount of storage needed. SDS enables cost savings while improving performance and flexibility. Thus, enterprises are slowly shifting toward software-defined storage.
• Multiple associations shape how SDS is employed across end-user industries with direct connections to major vendors, most of which are involved in similar endeavors. The Storage Network Industry Association (SNIA) sets standards for the enterprise storage industry. The established storage vendors include IBM, Dell EMC, NetApp, and emerging players, like Atlantis Computing and Falcon Star. Some offer software, like NetApp, IBM, and RedHat, while others offer hyper-converged solutions, like HPE and Dell EMC. Others, like Cisco, offer hardware and partner with SDS software vendors.
• The utilization of SDS on various platforms also encouraged integrability as an essential characteristic for consumer choice. In October 2021, NetApp introduced a Kubernetes-native data services integration to its Astro Datastore, bringing Kubernetes-native shared file services to customers looking to simplify the management of applications on Kubernetes. The vendor also expanded their relationship with the Google Cloud Platform with native support for NetApp Cloud Volume Services in the Google VMware Engine.​
• Over the pandemic, software-defined storage has proven invaluable in rapidly expanding its customer base and accelerating top-line growth. For businesses during COVID-19 that continued to see unabated growth in storage but were unable to scale their Kubernetes container-based data management, there has been constant development primed toward enabling integrational capabilities across the platform case in point, the previously mentioned NetApp addition of Kubernetes capability.

Software Defined Security Market Trends

Cloud is Driving Software Defined Security

• There has been a strong shift from a few years ago when most information security professionals saw the cloud as limited secure. The cloud is now seen as transformational rather than a possible security posture tradeoff, which threatens security hardware and infrastructure players, who have profited from growing cyberthreats and expanding increasingly connected networks. The cloud may prove to be the driver of security transformation.
• Cloud infrastructure is being architected for new, rising demands, especially relevant to horizontal and vertical scale and security. Cloud environments will frequently adopt software and service-centric security solutions that can climb globally and seamlessly, without location-specific restrictions or constraints.
• Moreover, digitalization will add to cloud delivery pressures and force IT into more software and services and away from hardware-defined tradeoffs. This factor, coupled with buyer consolidation and commoditization, will make infrastructure-as-a-service (IaaS) and managed service providers powered by software-defined abilities much more powerful than conventional hardware vendors. Therefore, due to such determinants, software-defined technologies are predicted to grow in the coming years.

Asia-Pacific Accounts for the Fastest Growing Share in the Software-defined Security Market

• Asia-Pacific is experiencing a rapid increase in the volume of unstructured data across various enterprises in the region, which is stored not only on-premise but also in cloud environments. In addition, with the proliferation of IoT across the region, the data generated at the edge is rapidly increasing. These factors have been supportive of a scalable storage architecture that is reliable and secure. ​
• With high-density countries like China and India still relying on traditional hardware for their storage and the need for digital transformation to keep up with the technological changes, the region presents lucrative business for software-defined storage (SDS) vendors. ​
• FalconStor, a prominent US-based vendor that offers SDS in China through Huawei, reported that customers/enterprises across Asia, such as China, are one of the largest potential markets for IT services and are positive about shifting to new storage. The propensity to shift was mainly to meet challenges, like data protection, recovery, and integration of virtual and non-virtualized resources. ​
• In particular, hyper-scale and international digital media content providers and public cloud service providers, like Facebook, Google Amazon Web Services (AWS), and Alibaba Cloud, have been fundamental in pushing demand for remote storage services, significantly enhancing their uptake of data center capacity in the Asian region and particularly in Hong Kong over the past few years by building massive-scale platforms.​

Software Defined Security Market Competitor Analysis

The software-defined security market is highly fragmented, as several cyber threats are forcing governments and respective industries to invest more in cyberspace. Increasing investments drive many new players to offer solutions at lower prices, making the market more competitive. Some of the key players in the market are IBM Corporation, Intel Corporation, EMC Corporation, Cisco Systems Inc. These players are constantly innovating and upgrading their product offerings to cater to the increasing market demand.

• October 2021: NetApp announced the release of Spot Security. According to the company, the solution can analyze and secure cloud, infrastructure, and application data, network traffic, and user behavior using AI anomaly detection, threat prioritization, and remediation support. NetApp Spot, a solution for rapid infrastructure provisioning for installing and maintaining VM and Kubernetes applications on Azure, Google Cloud, and AWS, now includes Spot Security.
• April 2021: IBM Corp. unveiled container-native software-defined storage and announced its foray into the hyper-converged infrastructure market with its appliance. In addition, the business is overhauling its ESS 5000 subsystem with 10% more storage capacity and releasing a new ESS 3200 array with double the read speed of its predecessor.
• March 2021: Genetec Inc., a leading provider of unified security, operations, public safety, and business intelligence solutions, released Security Center 5.10, a new edition of its flagship unified security platform. This significant new update, among other things, allows more system components to function in the cloud, narrowing the gap between cloud and on-premises security systems.

Additional Benefits:

• The market estimate (ME) sheet in Excel format
• 3 months of analyst support

TABLE OF CONTENTS

1 INTRODUCTION

• 1.1 Study Assumptions and Market Definition
• 1.2 Scope of the Study

2 RESEARCH METHODOLOGY

3 EXECUTIVE SUMMARY

4 MARKET INSIGHTS

• 4.1 Market Overview
• 4.2 Industry Stakeholder Analysis
• 4.3 Market Drivers
  • 4.3.1 Requirement for Quicker Response and Increased Security
  • 4.3.2 Rise in Cloud Services Adoption
• 4.4 Market Restraints
  • 4.4.1 Lack of Security Awareness in Virtualization Environment
  • 4.4.2 Industry Standard Deficiency
• 4.5 Industry Attractiveness - Porter's Five Forces Analysis
  • 4.5.1 Threat of New Entrants
  • 4.5.2 Bargaining Power of Buyers
  • 4.5.3 Bargaining Power of Suppliers
  • 4.5.4 Threat of Substitute Products
  • 4.5.5 Intensity of Competitive Rivalry
• 4.6 Assessment of the Impact of COVID-19 on the Market

5 MARKET SEGMENTATION

• 5.1 By Type
  • 5.1.1 Block
  • 5.1.2 File
  • 5.1.3 Object
  • 5.1.4 Hyper-converged Infrastructure
• 5.2 By Size of Enterprise
  • 5.2.1 Small and Medium Enterprise
  • 5.2.2 Large Enterprise
• 5.3 By End User
  • 5.3.1 BFSI
  • 5.3.2 Telecom and IT
  • 5.3.3 Government
  • 5.3.4 Other End Users
• 5.4 By Geography
  • 5.4.1 North America
  • 5.4.2 Europe
  • 5.4.3 Asia-Pacific
  • 5.4.4 South America
  • 5.4.5 Middle-East

6 COMPETITIVE LANDSCAPE

• 6.1 Company Profiles
  • 6.1.1 IBM Corporation
  • 6.1.2 Oracle Corporation
  • 6.1.3 Netapp Inc.
  • 6.1.4 Huawei Technologies Co. Ltd
  • 6.1.5 Fujitsu Limited
  • 6.1.6 Genetec Inc.
  • 6.1.7 VMWare Inc. (Dell Inc.)
  • 6.1.8 Hitachi Vantara Corp.
  • 6.1.9 Pure Storage Inc.
  • 6.1.10 Promise Technology Inc.
  • 6.1.11 FalconStor Software Inc.

7 INVESTMENT ANALYSIS

8 MARKET OUTLOOK