報道関係者各位
プレスリリース
2020年2月18日
株式会社グローバルインフォメーション
先端分野の市場情報を提供する株式会社グローバル インフォメーション(神奈川県川崎市、代表取締役社長:小野 悟)は、とDelveInsight Business Researchは3月4日に『免疫腫瘍学の未来』と題するセミナーを開催いたします。
共刺激/阻害分子による免疫応答制御など、がん治療における新たな動向を皆さまにお届けいたします。
さて、私共では2018年11月にも『オンコロジーにおける遺伝子治療・CAR-T細胞療法』というセミナーを行っています。今回のセミナーにご参加を検討される皆さまのために前回発表資料の抜粋をお届けいたします。
CAR-T細胞療法は、患者自身の免疫細胞をがん治療に用いる養子細胞移入療法(ACT)の一種です。
以下にCAR-T細胞療法の現状を表す数値をいくつか取り上げてみました。
キムリア、イエスカルタ、どちらも奏功率は高いものの、それぞれ47.5万米ドル、37.3万米ドルと非常に高額であることが普及のネックとなっています。
日本では2019年にキムリアの製造販売が承認されました。CAR-T療法には自家細胞の分離、遺伝子導入、培養後に患者へ投与という複雑な手順が必要です。各段階での安全性も十分に考慮されなければなりません。
厚生労働省が定めた実施ガイドラインでは万が一の有害事象に対応できる施設での利用が求められています。また、国内の治験例が少ないことから、しばらくの間、全症例を対象に使用成績に関する調査を行うという条件もついています。
様々な制約はあるものの、CAR-T療法は今後も着実に地歩を広げてゆくでしょう。
CAR-T療法は様々な疾患に対して有効だと考えられており、実に269もの製品が開発中となっています。そのうち28は未だに創薬研究段階に、そして全体の4割以上、122製品が前臨床段階にあります。
パイプライン中の52種類のCAR-T療法製品はキムリア、イエスカルタと同じくCD19抗原をターゲットとするものです。これはパイプラインのほぼ20%に当たります。
その他の抗原を標的とする研究開発も同様に盛んです。さらにはT細胞活性化を補助する共刺激分子を利用した次世代以降のCAR-T製品の実用化が待たれています。
CAR-T製品の臨床試験の件数を国・地域別に比較すると、米国が68%と過半数を占め、日本は10%と遅れをとっています。一部ではドラッグラグはほぼ解消されたとも言われていますが、この分野においては依然としてギャップが存在しているようです。
ただし、ここ最近、日本においても製薬企業と大学、ベンチャーがタッグを組むなど、実用化へ向けての取り組みが加速しています。中にはこれまで難易度が高いとされてきた固形がんへの適応も含まれており、今後の展開に期待が高まっています。
前回セミナー資料のダウンロードはこのページの一番下からお申込みください。
最新情報入手のためにも、ぜひ今回のセミナーにご参加ください。
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