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英国の老後対策商品市場の構造は刻々と変化しています。個人年金が世に送り出されて20年あまりとなり、今日まで、その普及に向けた法整備が着々と進められました。しかし、貯蓄格差は存続し、年金をその一因と考える人々も少なくありません。多発する販売トラブルから、年金カウンセラーに対する大衆の信頼が著しく後退する一方、年金は「あまりにも難解で融通がきかないもの」と見る風潮も生まれています。年金投資を敬遠させる要因は、市場構造や信頼の欠如のみに留まりません。英国の平均的消費者は、リスクを嫌う傾向があり、苦労して稼いだ金銭を株式などに投下することに慎重な態度を示します。米国型投資文化とは異なり、英国人は不動産を好むことで知られ、多くの場合、投資先は自宅であり、今流行りつつある賃貸向け不動産ローンを優先します。
当レポートでは、大衆を従来の年金商品から遠ざけている要因、さらに老後に向けた貯蓄(年金の枠組み内外を問わず)が重要性を増すつつあることを示唆する事実を検証するとともに、主要な年金代替プランを洗い出し、各競合市場の規模を測定。年金と併用できる長期投資の選択肢、老後向け貯蓄への大衆意識を探る消費者調査も交え、概略以下の構成でお届けします。
市場課題
レポートの範囲
内的市場環境
- 制御性と柔軟性が主要因
- 年金にもリスクがあるとの評価
- 信頼性の欠如が一部の年金離れに拍車
- 老後資金のために働くのはまっぴら
- 一部大衆に計画再考を余儀なくさせた景気後退
- 新たなスキームを迫られる政府
- 壊滅状態にある賃貸物件投資、ただし長期傾向は比較的前向き
- 個人地主には規制が重荷
- エクイティリリースも信用不足に喘ぐ:規制強化による業界改善の必要性
- この分野への関与を増すIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
- 人気上昇が続くISA(個人貯蓄口座)
- 昨年採り入れられた数点の重要変更で簡素化されたISAレジーム
- ISA送金迅速化に向けて進行中の取り組み
広範な市場環境
- 高齢化
- 年金総収入に対する貢献率の低下
- 低い基準金利は貯蓄者に不利
- 不況で住宅価格が暴落
競合環境:年金市場
- 年金は老後に備える貯蓄の王道
- 2008年に入り、個人年金スキームへの積立金が減少
- SIPP(自己投資個人年金)が次第に人気上昇
- 企業年金スキームの行き詰まり
SWOT分析
市場規模
- 年金代替プランの評価
- Cash ISA利用者は2002/2003年に対して51%の増加:株式投資ではそれ以上の変動幅
- 非常時に備えての貯蓄を老後貯蓄に転換
- 集合投資の売上は経済低迷の中で低下:新規売上も最低線に
- 激減したBTL:多くの貸し手が市場から撤退
- 大衆がエクイティリリースへの転換を余儀なくされる前兆か?
- 収入と支出の差に対応
ブランドコミュニケーションと販売促進
- 仲介業の支配的役割を反映する広告支出
- 景気低迷の犠牲者
- 主要販路を圧迫する仲介事業
市場チャネル
- 銀行内スタッフとIFA:市場への道筋
- エクイティISA内の勝ち組はファンドスーパーマーケットと系列代理店
- 仲介業者が支配するBTLセクター:エクイティリリース市場も同様
- Cash ISAでは直販が主流
消費者:貯蓄と年金の所有状況
- 非定年層における老後貯蓄の概況
- 代替老後策への指向を強める年金加入者層
- 貯蓄能力の決定要因は年齢と収入
- 老後資金積み立ての代替案 - 富の保存
- サードエイジャー(中高年層)の間では複数商品利用が増加
- 代替老後商品の併用を加速する従来商品販売
消費者:定年への期待
- 定年への期待度は人それぞれ
- 定年への期待は年齢や富裕度によって変化する
- 財産所得は定年への期待度を倍加する
- 複数商品の所有は定年への期待度を上昇させる
- 公的年金支給年齢はいまだ大多数の人々にとっての到達目標
- 定年後の現実に直面する中高年層
- 柔軟性を提供する代替老後プラン
- 老後計画における格差
付録
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