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住宅ローン破たんに端を発する信用危機は未曾有の不景気に発展し、各国経済の収縮を招くなか、電力、ガス、水道の産業需要は減少必至の情勢です。しかし、料金値下げの急場しのぎは、長い目で見れば自損行為となりかねません。供給事業者に求められるのは、業容中のリスク要素を特定し、それに応じた具体策を見出す姿勢にほかなりません。
当報告書では、不況下のB2Bユーティリティ(企業向け電力・ガス)市場に着目し、業界の現状と将来展望について調査を行っており、概略以下の構成でお届けします。
Datamonitorの見解
分析
- 電力・ガスB2B需要は欧州全域で収縮中
- 今回の世界同時不況は、数十年ぶりに見る世界規模の景気後退に
- 低迷する欧州経済も、2010からは収縮緩和の見込み
- 各国GDP構成比に対するセクター別エネルギー消費量の分析で、エネルギー消費の全体像に新たな考察を
- ユーティリティ事業も不況に例外なし。エネルギー消費は経済の収縮・拡大に呼応する
- B2Bエネルギー事業者はB2C中心の業者以上に不況への対処に苦慮
- 資金流動の収縮から、M&A機会においては信用力に優る企業に利
- エネルギー事業者は、それぞれ異なる策を用いて資金繰り
- 特定リスク要因に沿った取り組む上で、事業者が見直すべき市場セグメンテーション
- ユーティリティ事業が実質的に直面する不況由来の需要側4大潜在リスク
- 顧客は取引量リスクと信用リスクを基準に評価できる
- これらのリスク評価基準に沿い、Datamonitorが産業ごとに不況下の脆弱性を評価
- 欧州経済における大半のセクターが2009年に収縮も、2010年は回復基調に
- セクター別エネルギー消費分析が示す一部大手顧客企業のゆゆしき取引量リスク
- 欧州製鉄セクターは2009年を通じて急落。ただし、2010年に向けて回復の兆候も
- 苦境にある建設セクターは、関連産業の未来を占う試金石であり、現在はエネルギー需要の発生源
- 欧州自動車産業は信用崩壊に苦しむ現状も、米国とは異なり、成長基盤を堅持
- 小売セクターは信用保証度の低下と消費者の将来不安に苦闘中
- 英国小売市場の過容量は、今後いっそう急激な収縮から、セクター内に信用リスクが発生することを意味する
- このほか、小売セクターでは過剰供給と価格下落から企業倒産に苦しむ分野も
- 製造業は、極度の景気急落に苦しんだものの、収縮率はすでに緩和の方向へ
- 事業者も行動に:B2B需要収縮から生じる収益減少の驚異に幅広く対応する構え
- 顧客特有のリスクに応じた対策を導入
- 不良債権化への自衛手段として、リスク管理の有効なアウトソーシングともいうべき信用保険を徹底利用
- 小売業のように、業績とエネルギー需要の相関性が明確でない小規模企業の多いセクターにはマージニング(担保調整)を
- 一般に、信用採点制度の価値には限界があるものの、収益担保に向けた安定顧客の選別には効果的
- 低迷下にあっても、B2B市場は安全性と機会の宝庫
- 電力・ガス事業者にとっては、主に国営機関と優良民間産業が安定客先となるが、その全体消費量はわずか
- 現在の経済状況下では、顧客それぞれに伴うリスクに沿って個別の安全策を講じるべき
- 事業者は各セクターの持つ市場規模と取引量・信用リスクに沿った業容の確立を
- 信用危機の性質から考えて、工業生産の落ち込みが2010年以降も続くはずはないが、それでもエネルギー需要の浮揚は緩やかなものになる
- 大規模事業者はこの不況期を利用して、M&Aや設備投資を低コストで進める構え
付録
図表
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