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売上が伸び悩み、中核的なサービスの魅力が低下するなか、通信事業者は、次世代ネットワーク(NGN)への移行に着手しています。移行の主な動機は、中核的な事業の合理化によるコスト削減とIPネットワークがもたらすビジネスチャンスの確保にありますが、移行に伴って法規制にまつわる負担の軽減と資産ベースの転換が可能になるため、業界全体が大きな影響を受ける可能性もあります。
当報告書は、NGN中核事業へ完全移行(BTなど)、中核事業は現状のまま次世代アクセス(NGA)に投資(Deutsche
Telekomなど)、NGAとNANの同時ロールアウトを目指す完全なIP戦略(KPNなど)というNGN投資の3つの主要なアプローチを取り上げ、投資収益(ROI)モデルを駆使してさまざまな市場環境と規制環境での有効性を分析するもので、概略下記の構成でお届けいたします。
サマリー
第1章 NGNへのアップグレードは進むが、その結果は不明確
- ネットワークの移行に関する3つの基本的なアプローチ
- 多くの既存事業者がNGNに移行する3つの理由
- 一部事業者がネットワークのリエンジニアリングに乗り出す強い動機
- 多額の投資で、規制の少ない形での市場支配を狙う事業者
第2章 ネットワーク基準原価の引き下げと変化をもたらすNGN
- NGNの資本コストはNGAを上回る
- ネットワークの一本化で現金原価は下がるが、資本支出は下がらない可能性も
- 実質的なコスト節減効果は長期計画の外に
- NGNへの移行で事業者の資産構造が変化
第3章 NGN事業者の新たな収益規模に疑問符
- NGN投資の各種アプローチが示す収益源の組み合わせと相互依存関係
- 基本料金の引き下げで固定音声サービスの単価に悪影響
- 住宅向けIPTV市場は成長するが、通信事業者小売部門の収益拡大は限定的
- 中小企業向け管理サービスの収益拡大も限定的
- 信頼感のある有力ベンダーは企業向けITサービス分野で収益拡大
- 大きな可能性を秘めた卸売事業分野
- 最近のトレンドに逆らうNGNの集中サービス
第4章 法規制強化でNGN事業者の利益が減少
- NGAをめぐる問題が顕在化
- 相互接続料金の引き下げでNGNのコスト節減効果は競合他社の手に
- 構造と機能の分割で新たな問題
- 根強い産業別統合モデル
第5章 NGN投資はNGA投資に勝る
- NGNによるコスト削減は可能だが、ビジネスサービスの収益拡大には重点を絞り込んだ事業展開が必要
- NGAのみのアプローチでは、将来性の低い市場でのシェア確保に終始する
- 光ファイバは究極の目標だが、優先課題は中核事業の転換
アクション
図表
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