高脂血症患者の服薬不順守(ノンコンプライアンス)は、直接・間接コストに大きな影響を及ぼすだけでなく、患者に重大な治療障害もたらしうる。もとよりコレステロール低下剤が充分に利用されなければ製薬会社の薬品販売収入の減収につながる。より重要なことは血中コレステロールを低下させることによって短期的な心臓麻痺のリスクを40%減らすことができるということである。高脂血症治療薬の服薬不順守により、年間推定12万5,000人が死亡するとされている。
WWMR(Worldwide Marketing Research&Strategic Consultancy)が発行した最新英文調査報告書「Hyperlipidemia Patient Compliance」は、高脂血症や高コレステロールとしても知られる脂質障害である高脂質症治療薬の服薬順守について重要な分析をしている。高脂血症には様々な治療薬があるが、食事療法や運動療法と同様、患者の服薬順守を阻む障害は依然として未解決のままである。高脂血症は、治療より予防的療法の側面が強いことも問題を難しくしている。様々な要因が重なり、患者によって服薬順守に差がある。患者はなぜ処方通り服薬しないのか、また食事療法、運動療法をなぜ守らないかについての理由を報告している。
現在高脂血症治療薬として使用されている製品は以下の通り
| 企業名 | 商品名 |
| 米メルク社 | メバコール、ゾコール |
| 米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 | プラバスタチン ナトリウム |
| スイス ノバルティス社 | ローコール |
| 米ファイザー社、パークデービス社 | リピトール |
| 米ファルマシア社 | コレスチポール |
| 三共株式会社 | ウェルコール |
| 米ファイザー社、パークデービス社 | ロピッド |
| 米ワイス・アヤースト社 | Atromid |
| 米アボットラボラトリーズ社 | TriCor |
報告書は、服薬順守率、順守に影響を及ぼす要因、順守を向上させる戦略、またその結果製薬業界にどのような影響がもたらされるかについて記述している。患者への聞き取り調査の結果(患者の発言の引用、患者の服薬順守に対する願望、服薬を守らない理由など)も網羅されている。