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米国マサチューセッツ州レキシントン発(2009年2月11日)-米国の調査会社WinterGreen Researchは、 世界のナノテク電気自動車市場に関する調査報告書「Worldwide Nanotechnology Electric Vehicle (EV) Market Shares, Strategies, and Forecasts, 2009 to 2015」を発行しました。 世界のナノテク電気自動車市場は、 車両購入価格と維持費の値下がりに伴って、 今後急成長を遂げると見られています。 当初市場を牽引するのはシティカーであり、 その後1日の走行距離が100マイル(およそ160km)以下のユーザーをターゲットにした乗用車も登場する見通しです。
ナノテクノロジーを利用した薄膜リチウムイオンバッテリーは、 今後世界の市場で出荷台数を大幅に伸ばすと予想されており、 電気自動車用の効率的な電源としての能力もさらに高まると見られています。 また、 低価格のリチウムイオンバッテリーが登場することで、 スケールメリットと幅広い用途への応用も期待できます。 同報告書の主執筆者であるSusan Eustis氏は、 「スケールメリットの拡大が、 リチウムイオンバッテリーの競争力強化に必要なナノテクノロジーの進歩を促し、 リチウムイオンに関する研究から生まれたナノテクノロジーが、 再生可能なエネルギーの保存という課題を解決します。 またリチウムイオンバッテリーの価格が下落に転ずることで、 製品の値ごろ感が高まり、 一層の普及拡大へとつながります」と語っています。
ナノテクノロジーは、 近年さまざまな市販製品へと姿を変えつつあります。 ナノテクノロジー関連の科学技術を薄膜リチウムイオンバッテリーに変えていく過程は、 今後も続いていくと見られています。 研究所で始まった科学技術の飛躍的な進歩を、 研究所の外で営まれている実生活に応用していくための取り組みは、 まだ始まったばかりであり、 リチウムイオンバッテリーの性能を向上させるには、 長期にわたる努力が必要なのです。 薄膜固体リチウムイオンバッテリーは、 他のバッテリー技術に比べ非常に寿命が長いという特徴を備えています。 非常に薄いカソード(0.05μm)を使用するリチウムイオンバッテリーは、 4万5,000回以上の充電が可能なうえ、 容量の減少も極めて少ないのです。 充電回数が4万5,000回を超えても、 薄膜リチウムイオンバッテリーなら、 元の容量の95%を維持することができます。
総保有コストを大幅に節減することができる再生可能エネルギーを使用した自動車への需要の高まりを受け、 2008年に685台だった世界の電気自動車市場における出荷台数は、 2015年には3,270万台に達する見通しです。 携帯電話やPC、 コードレス電動工具などで使用されているリチウムイオンバッテリーは、 電気自動車に電力を供給するための技術としてもその有効性を実証しつつあります。 ノルウェーでは、 すでにリチウムイオンバッテリーを搭載した電気自動車の生産が本格化しており、 およそ1,000台が実際に道路を走っています。 再生可能なエネルギーシステムを利用したハイブリッド車と電気自動車の巨大な市場が、 今まさに姿を現しつつあるのです。
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