加入者数が飽和状態に達し、 月間通信事業収入(ARPU)も伸び悩んでいる先進国の市場で、 無線通信事業者が今後業績を伸ばす余地のある数少ない市場の1つと見られているのが産業別市場です。 通信事業者は、 各種産業用途に対応する無線ブロードバンドサービスを提供することにより、 これまで無視してきた全く新しい市場を獲得することができます。 また新興国の市場においても、 企業向けのサービスは不十分であり、 事業者にとっては今後の収益が期待できる有望な市場といえます。
無線ブロードバンド分野を専門とする調査会社Senza Fili Consultingが発行した調査報告書「Bringing wireless broadband to vertical markets. A high-margin revenue stream for operators and compelling services for enterprises and public entities」は、 世界の無線ブロードバンド(3G、 WiMAX、 LTE)事業者の産業別市場におけるビジネスチャンスに焦点を当てたもので、 長期的な展望を示すとともに、 市場の成長促進要因についても詳細に分析しています。
主な調査結果
- 各種産業用途に対応する無線ブロードバンドサービスの売上高は430億ドルに達する見通し
- 各種産業用途に対応するサービスの売上高は、 無線ブロードバンド接続サービス全体の7%に相当
- 産業別市場で最も規模が大きいのはアジア太平洋地域の市場であり、 全体の29%を占める見通し
- 産業別市場の柱となるのは、 自動車用テレマティックスとモバイルスタッフ向け接続サービス
- 各種産業向け接続サービスは、 WiMAX接続サービス市場の24%、 LTE接続サービス市場の16%、 3G接続サービス市場の8%を占める見通し