DTH加入者数、2018年までに難なく2億人を超える見通しと示す:NSR社の報告
通信衛星分野を専門とする米国の調査会社NSRが発行した報告書「Global Direct-to-Home (DTH) Markets, 2nd Edition(世界のDTH市場:第2版)」によれば、主にエンターテインメントにおけるコスト効率の高い手段として、多くの消費者がTVを選択していることから、衛星テレビが厳しい経済環境になかで回復力を示している、と報告されています。2008年末の時点では、DTHオペレーター計99社が、1億1,400万の加入者に向けて13,800以上のチャネルを放送しています。これにより650億ドルを超える加入者収益がもたらされており、今後もこの総計は成長を続ける見通しです。
同書の調査対象は世界の10地域に渡っています。北米、西欧、東アジアがチャネル数、加入者数、収益のすべてにおいてほとんどのシェアを占めており、これらの地域の成長はHDおよびDVRなどのプレミアムサービスからもたらされています。一方で、中欧・東欧、南アジア、南米もまさに成長基調です。これらの国々の場合、通常のDTH加入者が最大の成長牽引因子となっています。世界の主要5地域にアナリストを配置するNSRの複数地域でのプレゼンスから、同書ではこれらの動向の地域的展望と世界的視野を両面から提供しています。
NSRのシニアアナリストであるPrashant Butani氏は、他のDTHに関するレポートと同書の違いについて、次のように述べています。「TV産業とは、私たち全員が視聴者の一部を構成していることから、誰もが議論できる業界です。しかし、市場動向の定量分析となると、話は別です。この部分こそ、NSRの世界10地域、オペレーター100社を網羅した2,800のデータポイントの予測によって、より詳細な情報を求める方々にボトムラインを提供できる場所です。またNSRのレポートは、この業界にかかわる企業の皆さまがターゲット市場をより効果的に追跡できるよう、これらの数値をさらに4種の製品カテゴリー別に区分しています。」
現在、DTHプラットフォームでは13,875のチャネルが放送されていますが、NSRでは、このチャネル数は今後、CAGR 4.6%で拡大し、2018年には21,000を超えるレベルに達すると予測しています。また、1億1,400万人のDTH加入者は、2018年には2億900万人に増加すると予測されており、プレミアム加入者がベーシックDTHサービスの加入者数に匹敵するレベルに達しようとしています。さらに、加入者がARPUの高いプレミアムサービスに移行するなかで、ベーシックDTHサービスの収益は今後、シェアを落としていくでしょう。加入者収益は、全体で2008年の650億ドルから、2018年には1,000億ドル以上に成長すると予測されています。