ワイヤレスコミュニケーションが病院内で標準化されると、129億米ドル規模を担う世界のポイントオブケア(POC)検査システム市場も、これに十分な形で便乗せざるを得ない状況となります。これは血糖値モニターやその他のPOC検査を利用する患者が非常に気にしていることだと医療業界の大手市場調査会社はいいます。医療業界市場調査会社Kalorama Informationの報告書Point of Care Diagnostics 2010 and Beyond: Rapid Testing at a Crossroadsによると、病院のPOC検査・救急救命装置市場を拡大するために優先的に解決しなければならないのは接続性の問題であるといいます。
『現場からすぐに患者情報やケアガイドラインにアクセスできることは21世紀の医療品質向上のために不可欠なことです。コスト削減のプレッシャーや入院期間短縮のニーズの高まりによって病院内外でのワイヤレスコミュニケーションの利用を促しています。』とKalorama Informationの診断専門アナリストShara Rosen氏は言います。
世界の医療社会では電子カルテや遠隔医療の早期導入に向け取り組みが行なわれる一方、多くのPOC検査装置は接続性の問題を抱えており、この流れに加わることができていません。今現在、すべての主要なラボ装置は自動的にLISやHISシステムにインターフェースで接続されています。しかし病棟での血糖値モニターはこれにリンクしておらず、患者の電子カルテの中に載せることができないのです。ラボ以外の病院内で実施される妊娠検査や尿検査にも同じことが言えます。
今日の病院環境はリソースが限られているほか、コスト削減の動きや患者情報の分散、新技術への投資停滞、セキュリティに対する規制強化の動きがあり、医療業界はこれまで以上に多くの課題を抱えています。POC検査はこうした経済的問題の解決策となるものですが、最重要な接続問題を解決しなければ、POC検査はコスト削減につながる患者ケアの改善には効果をもたらしません。