マレーシアで3Gサービスを提供する新しいモバイルオペレーターU Mobileが誕生し、4月15日からサービスを開始しました。韓国のKTFと日本のNTTドコモが共同で33%の株式を所有するこのU Mobileは、2010年までに310万人の加入者の契約を見込んでいます。同社は2007年9月にKlang Valleyにてネットワーク試験を開始しており、このたびポストペイド3Gサービスをクアラルンプールにて開始しました。
U Mobileは、月額38MYRの低料金プランで加入者の獲得を目指しています。このプランには当初2ヶ月間のブロードバンド利用料の無料期間が盛り込まれており、これにより市場でもっとも低料金の3Gサービスの提供を実現しています。同社は2008年6月末にワイヤレスサービスの全面開始を予定するなか、1年目で60万人、2年目末には140万人の加入者の獲得を目標としています。
マレーシアのモバイル市場は成熟化に近づきつつあるため、この市場での成功はかなり厳しい挑戦と言えるでしょう。しかし、2007年末のモバイル普及率は88%という状況ではあるものの、依然として成長の余地は残されています。BMI(Business Monitor International)の推計によれば、2007年末における3G加入者数は市場全体のわずか5.6%に過ぎません。同社はモバイル普及率が100%に達すると考えられる2012年までに、この数字は21.5%へと拡大すると予測しています。市場の全体的な成長速度が鈍化していることから、オペレーター各社は収益拡大に向け、ますます3Gに期待を寄せています。
マレーシア市場には、2007年末の時点で41.8%の市場シェアを持つMaxis Communications、30.5%のシェアを持つCelcom、2位のCelcomに近い27.7%のシェアを持つ市場3位のDiGiの3社が主要企業として存在します。マレーシアのモバイル市場はプリペイドがメインであり、加入者の83.3%がプリペイドサービスを利用しています。3Gサービスはもともとはポストペイド加入者による契約であるため、これは3Gの運用に好ましい状況ではありません。
U Mobileの低料金設定は加入者の獲得に役立つものになるでしょう。しかし6月に開始予定のプリペイドサービスは、さらに急速な成長を促すと考えられます。同社はネットワークの拡大に数億米ドルの投資を行い、積極的にカバレージの拡大に取り組む予定です。また同社は、3Gが成功している日本および韓国の株主によるマーケティング戦略や最先端のネットワーク運営をうまく利用したいと考えています。