新しい技術を利用したアプリケーションにより金融サービス業界は急激に変化を遂げ、そして現在もなお変化を続けている。そして銀行業における進化は、商業銀行に対して課題とビジネスチャンスの両方をもたらしている。過去数年間におよぶ金融の近代化、規制緩和、吸収合併、新しい制度、貸借サービスの変化、国際化、新しい技術の登場などは、商業銀行の経営方針に様々な影響を与えてきた。
Business Communication Company社からこの程発行された調査報告書「The Changing Commercial Banking Industry Structure」によると、商業銀行の総資産は、2001年の6兆7720億ドルからAAGR(年平均成長率)7.1%で成長し、2006年には9兆5370億ドルに達すると見込まれている。これらには、預金収入に加え、保険、有価証券、住宅ローン、ミューチュアルファンド、消費者金融など主に5つの商品で構成される金融商品による収入が含まれている。
商業銀行やその競争相手が所持する商品資産は2001年の28兆5300億ドルから、2006年には38兆1150億ドルに拡大する見込みだ。また、商業銀行は2001年に23.7%であった市場シェアを2006年には25%に伸ばすと推測されている。
商業銀行業界における大きな変化は、金融商品売上の向上によるものであった。今後5年間、商業銀行はこれらの商品カテゴリーにおいて市場シェアを拡大させ、銀行全体の収入および資産を拡大させるであろう。金融商品は2006年までAAGR9.8%で成長し、市場シェアは2001年の16.4%から、2006年には19.4%に拡大する見込みだ。
商業銀行の預金関連収入はAAGR2.1%の緩やかな成長にとどまり、市場シェアは2%減少すると予測される。
無数の変化が生じている銀行業界において、商業銀行に最も影響を与えたとされるのは規制緩和とインターネットの普及である。1999年に米国議会は金融サービス近代化法を通過させ、これにより障壁が取り払われ、銀行は保険や有価証券を含む商品を提供することが可能となった。その間、販売・マーケティング・デリバリーのツールとしてのインターネットの可能性により、商品の販売やデリバリーの手段は大幅に拡大された。従って、規制緩和とインターネットの普及の組み合わせは、商業銀行がより多くの顧客に対して商品を提供するための重要な転機となったと言える。30年以上にわたり基礎的預金が急激に減少している銀行にとって、これは最も重要な時期に到来したビジネスチャンスなのだ。
Commercial Banking Assets, through 2006 ($ Billions)
|
2001e |
2006e |
2001-2006 |
| Total product asset |
Commercial banking asset |
Total product asset |
Commercial banking asset |
AAGR (%) Commercial Banks |
| Financial product income |
23,817 |
3,906 |
32,545 |
6,220 |
9.8 |
| Deposit related incomes |
4,216 |
2,530 |
4,850 |
2,813 |
2.1 |
| Other |
497 |
336 |
720 |
504 |
8.4 |
| Total |
28,530 |
6,772 |
38,115 |
9,537 |
7.1 |
Commercial Banking Assets, 2001 and 2006 ($ Billions)
