中東および北アフリカ地域(MENA)の通信オペレーター各社は、不況と市場の飽和化の影響から、その戦略の再検討を迫られています。多くの場合にネットワーク共有およびマネージドサービスを通して行われるコスト削減対策は現在の重要議題となっており、Analysys Masonが発行した調査報告書「MENA telecoms market: regional overview 2009(中東および北アフリカ地域(MENA)の通信市場:地域概要(2009年)」においては、各種戦略のひとつとして取り上げられています。
また同書によれば、中東および北アフリカ地域におけるモバイル市場の飽和状態は、モバイルブロードバンド、IPTVサービス、セグメントターゲティングなどといった新しい成長源への焦点の移行を導いている、とも伝えられています。
同書には、MENA地域の通信市場における主要動向の分析と地域の主要オペレーター6社のプロファイルが掲載されています。主な調査結果は以下のとおりです。
- ネットワーク共有およびマネージドサービスは共に収益性確保の潜在的手法として、多数のオペレーターの行動計画に取り入れられている
- オペレーター各社は既存ビジネスのコスト削減に取り組んでいるが、ライセンシングの機会やM&Aについても引き続き検討している
- モバイルおよびWiMAXサービスは同地域のブロードバンド市場におけるシェアを拡大しており、純増数の大部分を占める場合もある
- オペレーターは、競争力獲得のための差異化や収益拡大において、モバイルコンテンツおよびIPTVサービスに依存している
- ニッチ区分への訴求の取り組みとして、サブブランディングがますます重要視されている